気管支に入って手術になった事例も
お正月をすぎると、スーパーマーケットの売り場は、節分モードに突入します。
豆まきの大豆や恵方巻、鬼の塗り絵などが明るくディスプレイされます。
子どもがはしゃぐ姿が微笑ましい節分の風景ですが、肝を冷やすパパママがいることも知っておきましょう。
鬼を追い払う豆の誤嚥です。
消費者庁が警鐘を鳴らしているページでは、ピーナッツが気管支(肺の入り口)にまで入り込み、手術が必要になった事例が紹介されています。
東京都の生活安全課の調査では、鼻の穴に豆を詰めてなかなか取れずに焦ったというヒヤリハット事例も報告されています。
また豆だけでなく、海苔についても、やはり喉に詰まらせたという事例があります。豆まきに恵方巻と節分は危険がいっぱいなのです。
誤嚥した場合の対処法は?
喉にものを詰まらせた場合の対応は、背中を叩いたり、胸を圧迫して、詰まったものを吐き出させることです。
乳児の場合の対応は、東京消防庁の動画でも学ぶことができます。
より根本的には、豆は避けるということになるでしょう。細かく砕いたものでも誤嚥の危険があります。
豆まきは子どもが誤って飲み込まないように個包装のもので行ない、しっかり回収する。海苔は噛み切りにくいので、小さく切る。
口に含んだまま駆け回ったり、笑ったりすると詰まらせる危険が高くなります。食べる時は、姿勢良く、食べることに集中できるようにしましょう。
奥歯が生えそろわず、噛む力も飲み込む力もまだ十分でないからです。
2018年には、3歳以下の子どもには与えないようにとなっていたのですが、現在は5歳以下と上方に更新されています。
5歳以下の子どもに、豆やナッツを与えない。これが現代風の祖父母のたしなみです。