No.110
話題の新薬の効果は、この冬のインフルエンザ事情
インフルエンザが猛威をふるっています。 あるバス会社では、運転手を確保できなくなり、ダイヤが5日間減便となりました。今シーズン、話題となっているのが新薬「ゾフルーザ」です。
塩野義製薬の開発した薬で、
・1回の服用で済むこと
・感染力のあるウィルスを減らす効果がある
・副作用の出る率が低いこと
がメリットと言われています。
一方で、いくつかの医療機関は、ゾフルーザの採用を見送ることを発表しました。
亀田総合病院 感染症科
http://www.kameda.com/pr/infectious_disease/post_140.html
・耐性を持つウィルスが出るおそれ
・コストが高いこと
・副作用の見極めがつかないこと
などが理由として挙げられています。
>コストに関しては、これまでインフルエンザで処方されていたタミフルは、特許が切れ、ジェネリック薬も登場し、より安価になりました。
「新しい薬が便利だ」「効きそうだ」という理由で処方を求めるのはやめておきましょう。また処方しないからといって悪いクリニックというわけではありません。
自前の薬で対処するのも注意が必要です。解熱剤の服用は、インフルエンザ脳症、ライ症候群といった副作用が指摘されているからです。
NG:ロキソニン/バファリン/PL顆粒
OK:カロナール(アセトアミノフェン)
大人の場合であれば、
・呼吸困難または息切れがある
・胸の痛みが続いている
・3日以上熱が続いている
・脱水の可能性がある(下痢・おう吐などで水分が取れないなど)
場合には、医療機関へ受診するようにしましょう。
受診は、あらかじめ電話で時間帯や受診方法を確認の上、咳エチケットのためのマスクを忘れずに。