カラダの健康トピックス

健康
2017/09/01

No.99
厳しい残暑、アイスの食べ過ぎにご注意

おなかが冷えるだけではなかった

九月に入ってもまだまだ厳しい残暑。冷たいアイスがおいしくてついつい食べ過ぎてしまう今日この頃ですが、一方でアイスの食べすぎには要注意です。
冷たいアイスをたくさん食べると、胃腸が急激に冷えることで内臓機能が低下して消化不良を起こしてしまいます。その結果、腹痛や下痢などを引き起こすばかりか、それを繰り返していると自律神経が正常に機能しなくなって、慢性的な「過敏性腸症候群」にかかる恐れもあるのです。おなかが冷えるだけではありません。身体が急激に冷えて体温が下がることで、冷え性になってしまう可能性もあります。
問題はまだまだあります。乳製品であるアイスにはたくさんの脂肪や油脂にくわえて、舌が冷たいものの甘みを感じにくいこともあって砂糖をはじめとする大量の糖分も含まれています。女性の1日の適正糖分摂取量が20gなのに対して、アイス100g中には平均20gもの糖分が含まれているのです。そのため。アイスを食べ過ぎると血糖値が上がって、肥満や糖尿病のリスクが高くなってしまうのです。

アイスを食べると逆に夏バテになる

それだけではありません。糖分を摂りすぎると虫歯や口内炎、にきびなどができやすくなりますし、ビタミンB1が糖分の代謝に使われることで不足し、不眠にくわえて内臓機能低下や疲労を引き起こして夏バテになってしまいます。さらに、栄養が偏ることで栄養不足になってしまう恐れもあるのです。
また、「トランス脂肪酸」は過剰に摂取すると心筋梗塞や脳梗塞などの血液循環系疾患のリスクが上がるとされており、1日の適正摂取量はWHOの基準で1g以下とされています。一部のアイスにはこの脂肪酸が含まれているのです。
さらに、妊婦は体を冷やしてはいけないのに加えて妊娠中は糖尿病になりやすいため、アイスを食べすぎることで胎児の発育や出産に支障が出てしまう可能性も指摘されています。
とにかく冷たくて、甘くて、おいしいアイス。そんなアイスには「アイスクリーム依存症」とも呼ばれる依存性があることも知っておいてください。「暑いから」「おいしいから」と言ってアイスを食べ過ぎるとこれまで述べたような問題につながってしまうのです。

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