カラダの健康トピックス

健康
2014/11/14

No.65
秋本番!でも、忍び寄る肺の病気にご注意

風邪やぜん息、肺炎。重症化で呼吸困難も

山には鮮やかな紅葉。空は青く晴れ渡り、まさに秋本番の今日この頃。なにもかもがすがすがしい季節ですが、一つだけ注意しなければならないのが秋特有の病気です。
秋が深まるにつれて、気温や湿度は日増しに低下してゆきます。そして、冷えや乾燥によって肺や気管支などの呼吸器が悪影響をこうむり、病気にかかりやすくなってしまうのです。たとえば体が冷えると、血液の循環が悪化して、呼吸器への栄養供給が低下。臓器の活動や免疫力が弱まって、風邪などをひきやすくなります。
一方乾燥に関しては、呼吸器は喉や鼻から咳や鼻水などとともに細菌などの外敵を体外に排出しています。ところが、空気が乾燥すると、それらの通り道である気管支などの気道の粘膜が乾燥して、細菌などを体外に排出する機能が衰え、インフルエンザや風邪などの感染症にかかりやすくなってしまうのです。

ぜん息の季節がやってきた

天候の変化が激しいこの季節になると、咳込む人を多く見かけます。今年もぜん息の季節がやってきたのです。 天候の変化などで肺や気管支に入り込む空気の状態が変化すると、粘膜が刺激されて咳が出やすくなることで、ぜんそくの発作が起こりやすくなります。とくに秋は移動性の高気圧や低気圧、台風などが相次いで日本列島を通過します。このため、気温や気圧の変化が激しく、ぜんそくの発作が起こりやすくなるのです。さらに、秋は昼夜の気温差も大きいため、ぜんそく発作が起きやすくなります。
また秋になると、空気が乾燥して埃っぽくなったり、夏に増殖したダニの死骸が宙に舞ったりして、それらを吸引することによるぜんそく発作が起こりがちです。くわえて、これからの季節は中国からの大気汚染物質PM2.5の飛来にも注意が必要となります。
このように秋はぜんそくの持病がある方にとっては発作が起こる危険が高くなる季節で、とくに子供さんやご老人は重症化すると肺炎を引き起こして、呼吸困難に陥る恐れもあるのでくれずれも注意が必要でしょう。

TOP >> カラダの健康トピックス >> 記事