カラダの健康トピックス

美容
2013/10/17

No.51
ニキビが治らない!もしかして皮膚病かも

ニキビによく似た皮膚病にご注意

ニキビができてしまい、一生懸命薬を塗っているのにいつまでも治らずに慢性化してしまってはいませんか?そんな場合、実はニキビ以外の皮膚病である可能性があります。

「脂漏性皮膚炎」は皮脂の多い頭皮や鼻の周辺にできる湿疹です。見かけがニキビによく似ているためにニキビと間違われ、ほうっておいたり、間違った薬を塗ってしまうことで、慢性化してしまうことがありがちです。

脂漏性皮膚炎の主な原因はマラセチアと呼ばれる真菌(カビ)です。肌に生息するマラセチアは普段は無害ですが、ストレスや睡眠不足、食生活の乱れなどによるホルモンバランスの乱れなどが原因で皮膚から皮脂が過剰に分泌されたり、皮膚が不潔だったりしたりすると、毛包(毛穴)で増殖します。そして、皮脂を分解するときに肌に炎症を起こすことで、フケ、かゆみ、皮膚の赤み、皮むけなどの症状を呈します。

食生活などの生活習慣の改善も必要

脂漏性皮膚炎はニキビと違って自然には治らないので、それらしき症状が見られたら皮膚科を受診するようにしてください。

真菌を原因とする脂漏性皮膚炎は水虫と同様、いったん治っても再発して慢性化しやすいため、治療は長期間に及ぶ場合があります。治療には薬物療法が効果的で、抗真菌剤やステロイド剤などの塗り薬にくわえて、抗菌剤や抗ヒスタミン剤などの飲み薬を使用します。

再発しやすい脂漏性皮膚炎に対しては、原因となる真菌が増殖しやすい環境を作らないような日頃の努力も必要です。真菌が好む皮脂は汗に含まれるため、朝晩のシャワーや入浴で顔の皮膚や頭皮をよく洗い、皮脂を洗い流してください。下着はもちろん、枕カバーやシーツも頻繁に取り替え、皮脂を防ぎましょう。

また、ストレスや睡眠不足、食習慣の乱れなどの生活習慣は、皮脂過剰分泌の原因となるホルモンバランスの狂いを引き起こします。ストレスの解消につとめて睡眠をきちんととり、皮脂の分泌を抑えるビタミンBを多く含む豚肉などの食材を積極的に摂取してください。

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