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株式会社ヴィーダ
五臓六腑とは、東洋医学での内臓全般のことを指します。
五臓とは、心臓、肝臓、腎臓、肺、脾臓、
六腑とは大腸・小腸・胆・胃・三焦・膀胱のことです。
実はすい臓はこの中に含まれていません。
諸説ありますが、江戸時代、西洋医学の流入まですい臓は、「すい臓」という名前では呼ばれてはいなかったようです。
現代を生きる私たちをしても、すい臓は、心臓・肺・胃などとくらべ馴染みが薄い臓器ではないでしょうか。
すい臓のはたらきや、位置など、スラスラと答えられる方は多くはないでしょう。なかなか謎の多い臓器です。
すい臓の大きさは、大人の場合、長さ15cm程度、厚さは3cm。その形状は、よくオタマジャクシや洋なしに例えられるクサビ形の臓器です。
胃の後ろ側に隠れるようにあって、胃と脊椎の間に挟まれ、周囲も他の臓器に囲まれています。
すい臓の主な働きは、すい液という消化酵素を分泌し消化を助けることです。
このすい液の働きによって、私たちは三大栄養素―つまり、たんぱく質、脂肪、炭水化物を消化することができるのです。
【すい炎】
よくあるすい臓の病気には、すい炎やすい臓癌があります。
すい炎は、その名のとおりすい臓が炎症している状態。短期間に急激に起こるものを急性すい炎、長期間にわたって徐々に起こるものを慢性すい炎といいます。
急性すい炎は、重症のものでは死亡率が9%と決して軽い病気ではありません。男性の患者数が女性の倍と、男性により多く見られます。
みぞおちから左上腹部の痛みとして現れることが多く、押すと痛みがあります。他の消化器の病気とまぎらわしい症状でもあるので、消化器科で受診するようにしましょう。
一方、慢性すい炎は、比較的予後が良いとされる急性すい炎とは違い、年を経てだんだんと悪化していきます。
男性の場合は、アルコールをよく飲んでいることが原因のことが多いのですが、女性の場合は原因不明です。
発症した場合、一生この病気と付き合うことになります。治療のためには、禁酒、食事制限が求められます。また、糖尿病などを併発する率も高く、根気よく治療や検査に努めることが必要です。
【すい臓癌】
すい臓癌は、早期発見が難しく、予後も非常に悪いことで、知られています。
というのも、早期の場合、そのほとんどが無症状で、かなり進行してから発見されることが多いのです。
昨今の医療技術・画像診断技術の向上などで、徐々に状況は改善されつつありますが、未だ怖ろしい病であることに変わりありません。
次のような条件にあてはまる人は、一度診察を受けてみるとよいでしょう。
2011年10月5日、アップル社の元CEOスティーブ・ジョブズ氏がすい臓腫瘍の転移による呼吸停止でお亡くなりになられました。心よりご冥福をお祈り致します。