「カラダikiikiメディカルケア」は、病気の予防から闘病までをトータルにサポートする健康系情報サイトです。
株式会社ヴィーダ
花粉症といえば季節は春、スギやヒノキの花粉がその抗原としてよく知られます。実は秋にも花粉症はあります。その原因となるのは、草本(そうほん)花粉。鼻風邪かと思っていたら、実際は花粉症だったというようなことも少なくないようです。
花粉症とは植物の花粉が目や鼻などの粘膜に接触することによって引き起こされ、目のかゆみやくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどアレルギー反応を示す症候群のことです。
春の花粉症はスギ花粉が抗原物質として代表的で、毎日、花粉情報がニュースになるほどです。
秋の花粉症の抗原である草本花粉とは、草?つまり太い幹を持たない植物の花粉を指します。代表的なものとして、イネやヨモギ、ブタクサなどが挙げられます。
草の花粉はスギ花粉と比べると飛散量は少なく、飛散距離も短いため住まいや職場、学校などの周囲の環境が問題になります。
草本花粉は主に、夏から秋にかけて飛散します。イネ科植物の花粉の飛散は5月から10月までと長期に渡り、ヨモギやブタクサは8月から10月にかけて飛散量が増えます。
草本花粉はスギやヒノキの花粉と比べ、遠くにまで飛ぶことはありません。従って、自宅や職場、学校などの生活環境周辺に生えている植物が原因となることが多いようです。
秋、鼻がムズムズ、鼻水、くしゃみが止まらないといった症状や、目のかゆみといった症状は草本花粉のせいなのかもしれません。鼻風邪がなかなか治らないと思ったら、早めに適切な医療機関で受診されることをお勧めします。
秋の花粉症の対策は、スギ花粉対策同様にマスクやメガネで目や鼻を保護することや、うがいや手洗い、洗顔で、花粉を洗い流すことが有効です。
また、花粉を室内に持ち込まないよう、帰宅の際などには衣類を払ってからお家に入るなどの対策をしましょう。
洗濯物や布団を外に干す際にも注意が必要です。乾燥機を利用するなどして、なるべく屋外に干すことは避けましょう。屋外に干した場合は掃除機などを利用して、花粉を除去することを心がけましょう。
原因となる花粉を飛散させる植物がわかっている場合には、それらを刈り取ってしまうことも有効な対策の一つです。その時は、肌をあまり露出させず、メガネやマスクを装着して作業することを忘れずに。
また、スギ花粉と同じく症状を抑えるには抗アレルギー薬などの投与が有効です。