患者数がついに一千万人を超えた新型インフルエンザの流行の影響で献血量が目標を下回り、各地の赤十字血液センターは血液の確保に懸命になっています。
近年若者をはじめとする献血者数の減少により、輸血用血液の慢性的な不足状態が続いており、献血者になんとか足を運んでもらおうと各地の献血ルームはフードやドリンクはもちろん、占い、マッサージ、ネイルカラーや毛髪チェックなどといったさまざまなイベントを開催、来場を喚起しています。
厚生労働省の承認で、400ミリリットルの全血献血ができる対象者が現行の18歳から17歳男性に広がる予定となっていますが、実際の運用は来年度以降。
今年は新型インフルエンザの流行に伴い、例年より2カ月ほど早い10月ごろから血液が不足。11月に入ってからはインフルエンザの流行で学校や事業所からの集団献血のキャンセルが相次ぎ、深刻な事態を引き起こしています。
さらに日本赤十字社によると、新型インフルエンザ感染の疑いのある献血者の血液から作られた人赤血球濃厚液が未然に医療機関から回収されるケースが11月時点ですでに17件発生しています。
感染者の献血を原料とする血液製剤からの新型インフルエンザへの感染例は今のところないものの、感染リスクは否めないとし、日本赤十字社では、医師による献血者の健康状態の確認を徹底、献血者が新型インフルエンザに感染していたり、疑わしかったりした場合には同社に連絡するように呼び掛けています。