カラダの健康トピックス

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2023/04/07

No.124
いのちに関わる誤情報 ネットの医療誤情報に注意

がんに効く食べ物という誤情報が拡散

この春、農林水産省が、異例ともいえる警告を発しました。
SNS上に、ビワの種を粉末にしたものが、がんに効くという情報がひろく流通したからです。
種のなかの白い部分を「仁(にん・じん)」といいます。
中華料理についてくるスイーツ、杏仁豆腐の材料は杏(あんず)の種の仁(杏仁・きょうにん)を材料にしています。
さて、ビワの種の仁には、アミグダリンという成分が含まれています。
しかし、アミグダリンは、体内にとりこまれると青酸を生じさせます。
食中毒になると、頭痛やめまい、嘔吐などの症状が現れます。海外では、アミグダリンの大量接種による死亡例もあるといいます。
ビワの葉や砕いた種子を入れたお茶などは、溶け出す量が限られていて、飲む量も適量であれば、そこまで害のあるものではありません。
またアミグダリンは、ビワだけでなく、杏、桃、スモモ、梅、サクランボの未熟な果肉や種にも含まれていますが、未熟な果肉を食べるということをしなければ危険ではありません。

身近な人が、がんになったら

喉にものを詰まらせた場合の対応は、背中を叩いたり、胸を圧迫して、詰まったものを吐き出させることです。
がんになった人には、さまざまな自己流のアドバイスが殺到します。
よかれと思ってする善意のアドバイスもあれば、根拠の不確かな治療法へ誘い込んだり、高価な健康食品を買わせようとするものもあります。
こうした人々の対応だけでも、疲弊してしまうと語るサバイバーも少なくありません。
大切なのは、
・患者や家族の価値観を尊重する
・それまでと変わらず接し、相談に耳を傾ける
ことです。
ぜひとも教えてあげたいと思った時には、まず情報を吟味してみましょう。
吟味するポイントは「か・ち・も・な・い」と覚えてください。
・「か」→かいた人は誰? 発信しているのは誰?
・「ち」→違う情報と比べた?
・「も」→もとネタ(根拠)はなに?
・「な」→なんのための情報か?(商業目的かも)
・「い」→いつの情報?
医療情報、健康情報のリテラシーを高め、あやしい情報への防波堤となることが、患者さんやご家族を守ることになるのです。
注意喚起の後も誤情報のツイートは続いている
参考情報:
ビワの種子の粉末は食べないようにしましょう(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/loquat_kernels.html

「『健康食品』の安全性・有効性情報」(国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所)
アミグダリン
https://hfnet.nibiohn.go.jp/column/detail678/

「がん情報の”うそ”情報を見抜く方法」NHK健康
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1465.html

身近な人ががんになったとき(がん情報サービス)
https://ganjoho.jp/public/support/family/familiar.html

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