カラダの健康トピックス

健康
2022/10/28

No.121
おこたの季節に リビングの転倒予防も

骨折・転倒が、要支援要介護の入り口

夏の暑さが嘘のように寒くなってきました。富士山も冠雪し、いよいよ冬がやってきます。
そろそろこたつを出して、冬をすごす準備を始めている人もいるのではないでしょうか。実は、こたつ布団のような、室内のちょっとしたモノにつまづいて骨折し、その結果、介護を必要とすることになってしまうことがあります。
実際の統計を見てみましょう。
介護が必要になった主原因として、上げられているのが、

要支援者では
1位 関節疾患 2位 高齢による衰弱 3位 骨折・転倒

要介護者では
1位 認知症 2位 脳血管疾患 3位 骨折・転倒

となっています。(国民生活基礎調査)
年齢があがると骨がもろくなっていることや、バランス感覚の衰えから、転倒を起こしやすく、また重大な結果をもたらしかねないのです。
転倒・骨折は、それまで自立・自律していた人生のターニングポイントになる可能性が高いのです。

自宅の転倒対策は?

では、どんなところに気をつければよいでしょうか。

・機器の電源コードは壁沿いに(床に這わせない)
・床にモノを置かない
・マットや敷物には滑り止めシートや、めくれ防止シートをつける
・靴下は滑り止めのついたものを
・階段や廊下の段差には蛍光テープを貼って段差を意識する
骨を強くする対策としては、カルシウムを食事から摂取する、カルシウムが骨に定着するように散歩などの運動で負荷をかける。血中のビタミンDを増やすために日光浴を冬場は15分から60分、散歩とあわせてもいいですし、軒先で陽にあたるのでもよいですね。
実は、飲んでいる薬の数が増えると転倒も増えるという研究もあります。 薬を飲んでふらつきを感じる、ぼーっとしてしまうといった場合には、遠慮せず主治医や薬剤師に相談してみましょう。

椅子スクワットで衰えを食い止める

参考文献:
2019年 国民生活基礎調査の概況「現在の要介護度別にみた介護か?必要となった主な原因(上位3位)」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/dl/05.pdf

高齢者のための転倒防止マニュアル(東京都豊島区)
https://www.city.toshima.lg.jp/166/oshirase/documents/tentouboushi_manual.pdf

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