カラダの健康トピックス

健康
2018/04/02

No.106
若者に急増する「スマホ認知症」とは

近ごろ物忘れがひどい人はご注意

「まだ若いのに人の名前が思い出せなくて」など、あなたが近ごろ物忘れがひどくなったと感じているとしたら、もしかするとそれは「スマホ認知症」のせいかもしれません。
ここ数年スマホをはじめとするデジタル機器を原因とする物忘れが高齢者だけでなく若年層にも拡がり、ある認知症専門病院では患者の10%が20代?30代、30%が40代?50代だといいます。
スマホを1日5時間程度使用している人は、人の名前や数字などを思い出せなくなり、仕事や日常生活にも悪影響を被っており、スマホ使用者の60%以上は最近記憶力が低下したと感じているそうです。
現代人は何か調べたいことがあると、真っ先にスマホで検索します。しかし、そうした習慣は脳の記憶したり、考えたりする機能を退化させてしまうことで、認知症に似た症状を引き起こしているのです。

現代人の脳は情報過多で過労状態

現代人はスマホやインターネットの普及によって情報過多になり、脳は入ってくる膨大な情報の処理で過労状態に陥ってしまっています。そのため、記憶や思考、自己制御などの機能が低下しており、こうした症状はまさに認知症そのものです。
スマホ認知症は症状が軽いため、本人も周囲も気づかないままゆっくりと進行してゆきます。そして、脳内ホルモンのバランスが狂って、興奮ホルモン「ドーパミン」が過剰に分泌されることで活性酸素が発生。脳が傷ついて、記憶力の衰えなどの認知症状を引き起こしてしまいます。
こうしたスマホ認知症を防ぐには、暇があればスマホを使っていたこれまでの生活習慣を改善するのが一番です。なにも考えずにぼんやりする時間を1日5分間でも持つことで、少しは脳を休ませてやってはいかがでしょう。
また、調べたいことがあったらスマホで検索する前に自分で考えるようにして、脳を活性化させましょう。さらに、一人暮らしなどで人と話をする機会がない人は脳が退化して認知症になりやすくなるので、たまには外に出て人と話をする機会を作るようにしてください。

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