カラダの健康トピックス

医療
2012/12/17

No.41
風邪の季節。正しいマスクの選び方は?

お勧めは衛生的で安価な「不織布マスク」

日増しに寒さが強まり、今年もまた風邪の季節がやってきました。そこで、今回は風邪の予防に不可欠な「マスク」の選び方を考えてみましょう。

「世界一マスク好き」と言われるわが国では、多くの種類のマスクが販売されています。そんな中でも大きく分けると、織布(しょくふ)マスク、不織布(ふしょくふ)マスク、N95マスクの三つに分けることができるでしょう。このうち「織布マスク」は一般的なガーゼのマスクで、洗って何回も使えて保温効果もあるので、のどの乾燥防止のためなどに適しています。しかし、若干目が粗いことでウイルスが侵入する危険性があるため、風邪や花粉の防止には不十分です。

一方、「不織布マスク」は繊維が織られていないタイプの布マスクで、織布マスクより目が細かいため、風邪や花粉症などの予防に適しています。さらに、使い捨てで衛生的なうえ、お値段もリーゾナブルです。

耳が痛い方にはワイド耳ひも付きを

最後の「N-95マスク」は世界保健機関(WHO)のお墨付きの業務用マスクで、かつて新型インフルエンザやSARS(重症呼吸器症候群)の流行の際、厚生労働省も使用を勧めたことのある本格派マスクです。本来は医療や産業用のためフィルター能力が優れていますが、目の密度が高く、すぐに息苦しくなってしまうことから日常生活での長時間使用には不向きです。さらに、高価で使い捨てのため、コスト面での負担も大きくなっています。

また、マスクを選ぶにあたって種類以外にもう一つ注意をしなければならないのが「サイズ」です。マスクが顔に合っていないと顔との隙間からウイルスや花粉が侵入してしまい、十分な効果が得られないため、さまざまなサイズのマスクの中から自分に合ったサイズのものを選ぶことが必要なのです。とくに子供は大人とサイズがまったく違うので、きちんと子ども用の小さなものを選ぶようにしてください。

また最近では、顔にぴったりとフィットする三次元型のものや、装着時に耳が痛くなりにくいワイド耳ひも付きのもの、匂いが気にかかる方用の香り付きのもの、のどが乾燥しやすい方用の濡れタイプのもの、ファッションを気になさる方用の動物の顔をデザインしたものなどが人気を博しています。

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