カラダの健康トピックス

食品
2012/06/14

No.35
「こんにゃく」は究極の健康食品

肥満など、生活習慣病防止に最適

これから暑さを増す季節を迎え、あっさりとした「こんにゃく」を食べる機会が増えてきます。

こんにゃくという食品は適度な歯ごたえがあるうえ、味が浸み込みやすいため、噛めば噛むほどおいしさが口の中に広がります。その結果、必然的によく噛んで食べることになり、あごからの振動で脳の満腹中枢が刺激されます。これによって、少ない量でも満足感が得られるため、食べ過ぎを防ぐことができるのです。

成分がほとんど水分であるこんにゃくは究極の低カロリー食品でもあります。肥満防止に最適なうえ、血中コレステロール値の上昇を抑える作用もあり、高脂血症や動脈硬化、高血圧などの生活習慣病の防止に最適です。

また、高齢になると、カルシウムが不足して骨がもろくなってしまう骨粗しょう症を引き起こしがちですが、こんにゃくの一種であるしらたきには濃厚なこんにゃく液が使われており、普通のこんにゃくの倍以上のカルシウムが含まれています。

花粉症や胃がんもこんにゃくで撃退

こんにゃくの成分である「こんにゃくマンナン」(グルコマンナン)という食物繊維は、胃の中で水分を吸収して膨らむことで消化のスピードを遅らせる作用を持っています。その結果、ブドウ糖の吸収スピードが緩やかになり、血糖値が急に上昇するのを抑えて糖尿病を防いでくれる効果があります。さらに、こんにゃくマンナンは腸を整える整腸作用や、排便を活発にして便秘を防ぐ作用も持ち合わせています。

また、花粉症をはじめとするアレルギーの原因として、皮膚表面のセラミドが減って皮膚のバリア機能が失われることで、花粉などのアレルギー抗原が皮膚から侵入してしまうことがありますが、このセラミドはこんにゃくに多く含まれています。こんにゃくを食べることで皮膚のバリア機能を強化。抗原の侵入を防ぐことで花粉などのアレルギーを防止することができるのです。

さらに、こんにゃくは、胃の中に住みついて胃炎や胃潰瘍、胃がんなどを引き起こすピロリ菌に対する抗菌作用も持っています。

このように数え切れないほどの健康効果を持つこんにゃくこそ、まさに最高の健康食品と言っても過言ではないでしょう。

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