カラダの健康トピックス

食品

No.7
秋にも気をつけたい食中毒
夏は食品が痛みやすく、食べ物に気を配ることも多いですが、秋にかけても食中毒は多発します。厚生労働省がまとめた国内の食中毒発生件数をみても、年間のうち、8-10月に食中毒の発生が多くなっています。
食中毒の原因となるのは、主に細菌やウィルスです。菌に汚染された食品を食べてしまうと、腹痛や下痢、嘔吐などを繰り返します。場合によっては食中毒で死に至ることもあるため、症状が改善しないようなら早めの受診を心がけましょう。
近年、発生件数が多くなっている一つが、サルモネラ菌による食中毒です。これは、鶏肉や卵に付着することが多く、菌数が少なくても感染します。
魚が好きな人は魚介類に付着する腸炎ビブリオ菌に気をつけましょう。この菌は塩分を好むので海に多く、水温が上昇すると一気に増殖します。
また、カンピロバクター菌による食中毒も増えています。カンピロバクターは、動物の消化管内に存在し、生の鶏肉などを調理したまな板で二次汚染されることが多くあります。
ウィルスでは、ノロウィルスによるものがあり、生かきや水から感染します。
食欲の秋には、キノコ毒やフグ毒・カイ毒など自然毒にも注意が必要です。
食中毒を未然に防ぐためには、「食中毒菌をつけない・増やさない・殺菌する」ことが大切です。下記に記した家庭でできる食中毒予防のポイントを習慣づけ、食品管理を欠かさずに実践しましょう。

【食中毒予防の6つのポイント】

  1. 食品の購入…生鮮食品は新鮮なものを、その他食品も消費期限をよく確認
  2. 家庭での保存…買い物から帰ったらすぐに冷蔵庫へ。冷蔵庫は、詰め込みすぎない(目安は7割程度)
  3. 下準備…生で食べる野菜などは菌がつかないよう生肉や魚からは離しておく。こまめに手を洗い、タオルやふきんは清潔に保つ
  4. 調理…手を洗い、加熱は十分に
  5. 食事…食事の前に手を洗う。長時間室温に放置しない
  6. 残った食品…手洗い後、清潔な器具、容器で保存

TOP >> カラダの健康トピックス >> 記事